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【大阪駅直結】大型複合タワー・梅田3丁目計画(仮称)を調査

みなさまこんにちは!
TOANET株式会社の大畑です。
今回は、JR大阪駅に直結する大型複合タワー「梅田3丁目計画(仮称)」を徹底調査いたします。大阪駅前の旧中央郵便局跡地を含めた再開発事業で、2020年9月に新築工事が着工。2024年3月に完成を予定しています。*2023年1月30日時点の情報です。今後変更される場合があります。

建物完成予想図(日本郵便ニュースリリースより出典)

梅田3丁目計画(仮称)とは?

『梅田3丁目計画(仮称)』は、JR大阪駅前にある旧大阪中央郵便局跡地を含む、敷地面積約12,920平方メートルにも及ぶ大型複合開発です。開発事業者は、次の4社です。

・日本郵便株式会社

・西日本旅客鉄道株式会社

・大阪ターミナルビル株式会社

・株式会社JTB

建物は、地上39階建て・地下3階・塔屋2階、高さ約188メートル。ホテル、オフィス、劇場、商業施設が複合することとなります。現在、地上の鉄骨工事は完了し、上棟しています。2024年3月竣工に向け、順調に工事が進んでいるようです。ちなみに、施工者は、タワーマンションも多く手掛けている、竹中工務店が担当しています。

建築中写真(2022年12月撮影)

アクセス-Access

■JR大阪駅直結という抜群のアクセス

『梅田3丁目計画(仮称)』は、2023年春開業の「うめきた(大阪)地下駅」新改札口に直結する、高架下貫通通路(1階)が設けられます。又、2階レベルに整備される歩行者デッキにより、JR大阪駅(サウスゲートビルディング)に直結することとなります。更には、西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」(地下1階)と接続するなど、JR大阪駅周辺エリアの回遊性に大きく寄与する計画で、現在開発中の「うめきた2期」エリアへのアクセスもスムーズとなります。敷地の周辺には、快適な歩道空間を整備。敷地南東部には、にぎわい形成の核となる「広場」が設けられます。

アクセスイメージ(JR西日本ニュースリリースより出典)

■7線7駅が利用できるマルチアクセス

計画地は、JR「大阪」駅の他、Osaka Metro四ツ橋線「西梅田」駅、Osaka Metro御堂筋線「梅田」駅、阪神本線「大阪梅田」駅にも至近。Osaka Metro谷町線「東梅田」駅、JR東西線「北新地」駅、阪急線「大阪梅田」駅も使えるマルチアクセスです。又、2023年春にJRうめきた(大阪)地下駅が開業と、2031年の新線「なにわ筋線」の開業で、JR大阪駅から関西国際空港までの所要時間が、約44分に短縮され、海外への移動もスムーズになります。

アクセス可能な駅の位置図(日本郵便ニュースリリースより出典)

現在開発進行中の「うめきた2期開発計画」と、今回の「梅田3丁目計画」が完成すると、大阪駅周辺は様変わりするでしょうね。

計画地周辺(Google Earthより出典・一部加筆)

建物フロア構成

建物には、ホテル・オフィス・オフィスサポート・バンケット・商業施設が複合します。

ホテル 29階~38階
オフィス 11階~27階
オフィスサポート 9階
ホテル(バンケット) 7階~8階
劇場 5階~8階
商業施設 地下1階~6階
駐車場 地下2階・3階
施設全体フロアイメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

■ホテル(29階~38階・7~8階)

株式会社ジェイアール西日本ホテル開発が運営します客室は40平米を中心に418室。付帯施設として、宴会場(7階)、レストラン(29階)、大浴場を併設するフィットネス(30階)が計画されています。又、今回このホテルについては、139の国と地域に約8,000軒の宿泊施設を擁する「マリオット・インターナショナル」と提携。個性あふれる独立系ホテルからなる「オートグラフ コレクション ホテル」として加盟したと報じています。2024年夏の開業予定です。

ホテル正面玄関イメージ(ジェイアール西日本ホテルズニュースリリースより出典)

■オフィス(11階~27階)

事務所貸室面積約68,000㎡(約20,570坪)にも及ぶ、西日本屈指の規模を誇るオフィス空間が創造されます。分散したオフィスを集約する大規模ニーズに対応できるほか、最小約40坪のオフィス空間としての利用も可能とのことです。天井高は2,800㎜(一部フロア3,000㎜)で、OAフロアも完備しているようです。個別空調はもちろん、専用室内への非常電源供給(最大72時間)も用意された高規格オフィスです。建物17階部分には、作業に集中したいときの個室ブースとして利用できる「コワーキングスペース」や、大小様々なサイズの「共用会議室」も設けられるようです。抜群の立地で、スペックの高いオフィスですが、「うめきた2期」のオフィス賃料比較では、どちらが高くなるのでしょうか。

コワーキングスペースイメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

■オフィスサポート(9階)

オフィスロビーのある9階には、様々なオフィスサポートが用意されています。

【ダイニング】

健康志向の食事や、手軽にすませるものなど、バラエティ豊かなメニューが用意されます。ちょっとした休憩や、打合せなどにも利用できるようです。

ダイニングイメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

【屋上庭園】

ダイニングから繋がる屋上には、光が差し、緑あふれる開放的な空間が用意されます。気分転換のブレインストーミングや、ちょっとしたお散歩に、もってこいの空間です。

屋上庭園イメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

【フィットネスルーム】

目の前に広がる屋上庭園の緑を眺めながら、気持ちよく体を動かせる空間です。一日の仕事を少し早く切り上げ、リフレッシュしてから家路につく。そんな贅沢な時間の過ごし方もできそうですね。

フィットネスルームイメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

【サウナ】

フィットネスルームに併設して、サウナ及びアイスルームが設けられます。仕事の合間でも利用できますので、気分転換には最高ですね。

サウナイメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

■商業施設(地下1階~6階)

旧大阪中央郵便局舎の一部を保存・移設したシンボリックな吹抜け空間が特徴的です。賑い溢れる横丁ゾーンには、食と暮らしにまつわる「日本各地の銘店」が集まるようです。2024年夏オープン予定です。

アトリウムイメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)
商業施設イメージ(日本郵便ニュースリリースより出典)

■劇場(中層部西側6階)

客席数1,200~1,300席、1階席・2階席の2層式を予定。舞台は、プロセニアム形式、間口15~17m、開口高さ8.7m、奥行き16.8mのスペックとしています。劇場の運営は、MBSメディアホールデングス・MBSライブエンターテイメントが担います。2024年3月下旬開場予定です。こけら落としを飾る舞台公演が楽しみですね!

劇場観客席完成イメージ(MBS新劇場パンフレットより出典)

建築概要

計画名称 梅田3丁目計画(仮称)
所在地 大阪市北区梅田3丁目2番4号他
交通 JR東海道線「大阪」駅徒歩1分
敷地面積 約12,920㎡
建築記面積 約9,800㎡
延床面積 約227,000㎡
事務所貸室面積 約68,000㎡(約20,570坪)
商業貸室面積 約16,000㎡(約4,840坪)
階数 地上39階、地下3階、塔屋2階
用途 オフィス、ホテル、商業施設、劇場
高さ 約188m
竣工予定 2024年3月竣工予定
事業者 日本郵便株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、大阪ターミナルビル株式会社、株式会社JTB
プロジェクトマネジメント 日本郵政不動産株式会社
設計者 株式会社日建設計
施工者 株式会社竹中工務店

まとめ

【大阪駅直結】大型複合タワー・梅田3丁目計画(仮称)を徹底調査、いかがでしたでしょうか。現在、大阪駅北側では、開発面積約90,000㎡を超える「うめきた2期」プロジェクトが進行しており、2024年春に「先行街びらき」が予定されています。今回の「梅田3丁目計画(仮称)」の竣工も2024年春を予定していますので、「グランフロント大阪」をはじめとする大阪駅周辺が、ますます活気づきますね。翌年の2025年には、「大阪・関西万博」の開催が予定されています。ホテルや商業施設が増えることで、国内・海外の観光客の受け皿となり、大阪の魅力をますます発信してくれることでしょう。

建築中写真(2022年12月撮影)
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