みなさまこんにちは!
TOANET株式会社の大畑です。
今回は、神戸を代表するリゾートスポット『須磨海浜水族園・須磨海浜公園再整備事業』について調査しました。*2023年12月8日時点の情報です。今後変更される場合があります。
目次
須磨海浜水族園・須磨海浜公園再整備プロジェクトとは?
■経緯
神戸市立須磨海浜水族園については、水族館としては66年間、水族園となってからは35年間にわたり、多くの神戸市民に愛されてきました。しかしながら、設備をはじめとする老朽化が進み、今後これまでの集客を図るためには、抜本的なに再整備による魅力向上が必要でした。また、須磨海浜水族園が立地する海浜公園についても、昭和60年代から変わっておらず、必ずしも市民ニーズを満たしているとは言えない状況にあったため、民間事業者による活用コンペを実施し、再整備プロジェクトがスタートしました。これにより、神戸市立須磨海浜水族園につきましては、2023年5月31日をもって閉園しております。
■再整備プロジェクト実施事業者
活用コンペ実施により、2つのグループより事業提案があり、学識者等で構成する選定委員会による審査を経て、次の通りの事業者が選定されました。
◎グループ名『神戸須磨Parks+Resort共同事業体』
・株式会社サンケイビル(代表企業)・三菱倉庫株式会社・JR西日本不動産株式会社・株式会社竹中工務店・芙蓉総合リース株式会社・阪神電気鉄道株式会社・株式会社グランビスタホテル&リゾート、以上の7社共同事業体です。
■コンペ当選事業の概要
【コンセプト】「つながる」海浜リゾートパーク・『神戸須磨Parks+Resorts』
①園地・にぎわい施設を配する「須磨海浜公園」
歴史ある松林の保全・活用・育成を図り、園内に芝生広場や多目的広場を配置。また、にぎわい施設として、カフェやレストラン、商業施設が設置されます。
②水族館
「アクアライブ」棟、「ドルフィンスタディアム」棟、「オルカスタディアム」棟の3棟で構成。ダイナミックなパフォーマンスを愉しむことができます。
③ホテル
地上7階建て、80室を有する宿泊施設を配置。全室オーシャンビューで、ドルフィンラグーンが併設(日本初)されます。
④駐車場
立体駐車場、平面駐車場あわせて計1,110台の駐車場が設置されます。
アクセス-Access
『須磨海浜公園』については、JR「須磨海浜公園」駅、南へ徒歩5分、山陽電鉄「月見山」駅から南へ徒歩10分です。大阪方面からお車の場合は、阪神高速3号線「湊川IC」より、国道2号線へアクセスするのが、「海浜公園駐車場」を利用しやすいようです。神戸の方なら、よくご存じですよね。
再整備プロジェクトの詳細〔ウエストエリア〕
■にぎわい施設「松の杜ヴィレッジ」
松林の中にあるヴィレッジ内には、「スターバックス」「ムラサキスポーツ」「BREAD FLAVOR」「レッドロブスター」「CAFÉ&BBQPARK」の5店舗が入る施設(ヴィレッジA棟・B棟・C棟)があります。また、遊具を備えた多目的広場もあり、お子様連れのファミリーには、うれしいロケーションとなっています。
■海の広場
「松の杜ヴィレッジ」の南側には、ひろびろとした広場が広がっています。ゆったりとくつろいだり、大勢でダンスレッスンをしたりと、使い勝手は様々です。ちなみに、写真中央に映っているタワーマンションは「須磨コーストタワー」。南向き住戸の眺望は最高でしょうね。当社「マンションライブラリ」にも掲載していますので、詳細はこちらをご覧ください。
プロジェクトエリア最南部には、須磨海岸が広がっています。キラキラと輝く水面が美しいです。ちなみに、砂浜との境部分は、インターロッキングによる遊歩道で分離されていますので、海を観ながらのウォーキングや、ジョギングには最適です。天気の良い日には、遠くに、淡路島や明石海峡大橋も見ることができます。(撮影日は見れませんでした。。。)
■旧和田岬灯台
再整備エリア西端に行くと、「旧和田灯台」がありました。もともとは、神戸市の和田岬に建てられた灯台ですが、昭和39年、須磨海岸に移設保存されています。1867年(慶応3年)、幕府が英国との間で締結された大坂条約の中で、5基を建築するとした洋式灯台のひとつです。歴史的文化財的価値が高く、1998年には、国の登録有形文化財に登録されています。
再整備プロジェクトの詳細〔センターゾーン〕
■神戸須磨シーワールド
神戸市立須磨水族園閉園後、新しく生まれ変わるのが「神戸須磨シーワールド」。「アクアライブ」棟、「ドルフィンスタディアム」棟、「オルカスタディアム」棟の3棟で構成されています。
まず、シーワールド西側に位置します「アクアライブ」。7つのゾーンからなる魚類展示エリアや、5つのゾーンからなる海獣類・ペンギン展示エリアが設けられます。屋上には、大きな岩山のような屋外空間を設け、アザラシ・アシカ・ペンギン・ウミガメが展示されます。また、エリア内には水量700トンの沖合水槽が作られます。その水槽の周りには、スロープを螺旋状に配し、砂浜から水中、そして海底へとつながり、まるで水中散歩をするような体験ができます。
次に、シーワールド中央に位置するのが、「ドルフィンスタディアム」。イルカのスピーディーな運動能力を紹介するとともに、トレーナーとの交流を通し、感動が伝わります。
スタディアム1階にあるドルフィンホールでは、イルカの生態を間近で観察できる空間になります。10m以上の水槽の前で、イルカを観察しながら休憩することができます。
スタディアムメインプールの横には、直接イルカとふれあうことのできる「ドルフィンビーチ」があります。給餌体験やふれあいを通して生物のぬくもりを感じることができます。
そして、シーワールドエリアの東側に位置するのが「オルカスタディアム」。ダイナミックなシャチの運動能力と形態を伝えます。繁忙期には、独自の演出を用いたスペシャルパフォーマンスが展開されるようです。ちなみに、シャチは、「鴨川シーワールド」を運営する「グランビスタホテル&リゾート(今回の事業者の一社)」所有のシャチだそうです。
スタディアムメインホールの傍には、西日本初となる「オルカレストラン」が設置されます。シャチを観ながら食事ができる、贅沢な空間です。
そのほかにも、世界で初めてとなるシャチの教育ゾーン「オルカラボ」も設置されます。最新デジタルツールを利用し、オホーツク海におけるシャチの生態系を紹介します。
■神戸須磨シーワールドホテル
センターゾーンの東端には、全室オーシャンビューとするホテルが建設されます。施設内には、イルカと触れ合うことのできる砂浜「ドルフィンラグーン」も設置されます。ゆったりとデッキテラスでくつろぎ、ドルフィンラグーンで遊ぶ子供たちを見守りながら、その先に広がるオーシャンビューを愉しむことができる空間演出です。
全体スケジュール
須磨海浜公園西側のパーク&商業施設と、エリア東側の「駐車場施設」については、本年2023年9月に先行オープンしました。そして、新たな施設として生まれ変わる「神戸須磨シーワールド」「神戸須磨シーワールドホテル」については、来年2024年6月開業を予定しています。楽しみですね!
まとめ
『須磨海浜水族館・海浜公園再整備プロジェクトを調査』如何でしたでしょうか。今回再整備される海浜公園については、面積139,545平方メートル。甲子園球場の3.6倍もの広大な敷地です。今年の9月に先行オープンしたエリア西街区(松の杜ヴィレッジ)では、風情ある松林の中に、芝生広場や多目的広場が設置され、カフェやレストランも設けられていました。お子様連れのファミリーはもちろん、気の合う仲間同士がバーベキューを楽しむこともできます。また、開放感抜群の「海の広場」や「須磨海岸」。日頃のストレスも吹っ飛ばすことのできるおすすめスポットです。現在、来年6月のエリア全面オープンに向け、工事が進捗しています。「須磨シーワールド」では、イルカやシャチのダイナミックなショーを楽しむことができます。それ以外にもいろいろな仕掛けがあり、まさにアドベンチャーワールドといえるのではないでしょうか。1日では存分に楽しむことは難しいでしょうね。来場チケットも、1日券や2日券、年間パスポートまで用意されるようです。「USJ(ユニバーサル・スタディオ・ジャパン)」みたいですね。今回のプロジェクト完成後における神戸市への経済効果は、図り知れません。神戸市民はもちろん、全国からお客様を呼び込めるプロジェクトです。地元、神戸経済がますます元気になることを祈りながら、来年の6月オープンを楽しみに待ちましょう!
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