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【大阪最後の一等地】うめきた2期開発事業を徹底調査

うめきた2期開発事業を徹底調査

みなさまこんにちは!
TOANET株式会社の大畑です。
今回は、2020年12月に着手された「うめきた2期開発事業」について、徹底調査いたします。うめきた1期地区開発事業「グランフロント大阪」に続く、ビッグプロジェクト。開発面積約91,150㎡。開発エリア内には、約45,000㎡に及ぶ都市公園も含んでおり、まさに「都市のオアシス」と呼ぶに相応しい開発事業です。
*2022年11月10日時点の情報です。今後変更される場合があります。

都市公園全景イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

周辺アクセス

広域図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

■大阪屈指の利便性を備えた立地条件

「うめきた2期」は、JR大阪駅をはじめ、阪急大阪梅田駅、阪神大阪梅田駅、大阪メトロ御堂筋線梅田駅など、7駅13路線が利用可能。また、国内外からの広域アクセス起点となる関西国際空港、大阪国際空港、新大阪駅へのアクセス性も高く、2025年に予定されている大阪万博計画等、国内外からますます注目を集めるエリアへと発展するでしょう。

■広域のハブ拠点となる新駅計画

「うめきた2期」に隣接した地下には、JR西日本が開業予定(2023年春)の「うめきた(大阪)地下駅」が完成。「関空はるか」などが停車し、関西圏の主要鉄道を結ぶターミナル駅となります。又、2031年には、新線「なにわ筋線」が開通を予定しており、なんばエリアからのアクセス性も向上。関西国際空港への利便性も、ますます高まりそうです。

更に、スマホに行先を登録することで、自分専用の進行方向を表示させる案内サインシステム「One to One」の導入や、ホームと線路を完全に遮断する「フルスクリーンホームドア」(世界初)の導入など、「未来の駅」に対する新しい価値の創造にもチャレンジしています。

区間 所要時間
現状 関西国際空港⇔大阪駅 関空快速約64分
なにわ筋線開通後 関西国際空港⇔うめきた(大阪)地下駅 約48分予定

開発事業内容

■事業者(9社)

三菱地所株式会社
大阪ガス都市株式会社
オリックス不動産株式会社
関電不動産開発株式会社
積水ハウス株式会社
株式会社竹中工務店
阪急電鉄株式会社
三菱地所レジデンス株式会社
うめきた開発特定目的会社(出資者/株式会社大林組)

■プロジェクト配置図

うめきた2期エリア配置イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

エリアの中心には、広さ約45,000㎡を誇る「(仮称)うめきた公園」を配置し、公園の北街区と南街区には、賃貸棟や分譲棟が建設されます。

では、それぞれの中味をもうすこし詳しく考察してみましょう。

■都市公園(仮称・うめきた公園)

西日本最大ターミナル駅「JR大阪駅」に直結。大規模ターミナル駅直結の都市公園としては、世界最大級を誇ります。エリアの北側には、水と緑の多い自然豊かな空間「うめきたの森」が創出されます。エリア南側には、「リフレクション広場」や、「エントリーガーデン」「ステッププラザ」などが配置されるようです。上質な天然芝、水盤、大屋根のあるイベントスペースが、一体となり、1万人規模のイベント開催も可能となります。

都市公園南エリアイメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

■オフィス

南街区賃貸棟イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

南街区に、西棟(6階~27階)と東棟(5階~17階)が建設されます。公園ビューが楽しめる開放的なラウンジには、テラスやダイニング、ワークスペースが設置されるようです。 目の前の都市公園を眺めながら、仕事ができるなんて、最高ですね!ちなみに、オフィスのフロア面積については、西棟が約28,000坪、東棟が約6,000坪。一体、何社くらいが入居するのでしょうか。賃料も高いんでしょうね。

ホテル

「ピーコック・アレー」完成予想イメージ(2021.11.24阪急阪神不動産プレス記事より出典)

南街区賃貸棟(西棟)の1階~2階、28階~38階には、街の格式を高めるスーパーラグジュアリーホテル「ウォルドーフ・アストリア大阪」が開業予定(2025年度上期)。客室は、約50㎡を中心とする252室。ウォルドーフ・アストリアの象徴とされるラウンジ&バー「ピーコック・アレー」のほか、レストラン、フィットネス、屋内プール、チャペル、ラウンジ、宴会場など、さまざまな施設があるようです。一度は、宿泊してみたいものですね。

続いて、北街区賃貸棟の10階~25階には、「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が開業予定(2024年度上期)。客室は、32㎡を中心とする308室。1階には、公園に面するカフェも併設されるようです。

「キャノピー・セントラル」完成予想イメージ(2021.11.24阪急阪神不動産プレス記事より出典)

さらに、南街区賃貸棟(東棟)5階~28階には、「阪急阪神ホテルズ」が開業予定(2024年度下期)。客室数は、23㎡を中心とする482室とのことです。

うめきた2期エリアには、それぞれ特徴のある3つのホテルが開業予定となっており、観光からビジネスまで、幅広いニーズに対応。国内外から多様な顧客を見込んでいるようですね。

商業施設

・南街区賃貸棟(西棟・東棟)/地下1階~3階/店舗面積約12,500㎡
・南街区賃貸棟(東棟)/3階~4階/「都市型スパ」店舗面積約6,000㎡
・北街区賃貸棟/1階~2階/店舗面積約3,000㎡
南街区東棟に出店予定の「都市型スパ」については、株式会社ラスイート(大阪市)が運営。「温泉利用型健康増進施設」の認定を取得する予定で、健康や美容、運動、リラクゼーションを網羅したウエルネス拠点を目指しています。施設内にある「屋内プール」(25m)では、日没後は、ARによる映像を駆使し、まるでイルカや熱帯魚たちと、海の中を泳いでいるかのような幻想的な空間が創出されるようです。また、吹抜けが特徴的な「温浴ゾーン」には、天然温泉をはじめ、マイクロなのバブルバスや高濃度炭酸泉などの温浴が楽しめ、本格的なサウナや岩盤浴・溶岩浴エリアも併設予定。全ての施設を満喫するには、終日かかりそうですね。

南街区東棟商業ゾーン「都市型スパ」イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)
北街区賃貸棟外観イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

■中核機能

国等のイノベーション支援機能の入居を想定したオフィスや、会議・講義室などから構成されるプラットフォーム施設が設けらます。グランフロント大阪の私的創造拠点「ナレッジキャビタル」などと連携し、新たなライフデザイン、イノベーションの創出を目指しているようです。

・南街区賃貸棟(西棟)/4階/「MICE施設」*運営会社は、株式会社コングレ(大阪市)で、地球温暖化防止京都協議会、    伊勢志摩サミットなど、主要国際会議の運営を担当しています。
・北街区賃貸棟/1階~9階、都市公園/「中核施設」

分譲マンション

南街区南端と北街区北端に、ハイグレードな分譲タワーマンションが計画されています。

・南街区分譲棟/地上51階・地下2階/計画戸数約600戸(予定)
・北街区分譲棟/地上46階・地下1階/計画戸数482戸(予定)

⇒北街区分譲棟については、2022年4月に着工され、2026年3月下旬に竣工予定。

来年には、モデルルームが公開されるのでしょうか。最近の大阪市内タワーマンションは、高額だけど人気が高いようで、この物件も、億ションの連発でしょうね。それでも、富裕層が殺到するのでしょう。購入できる方が羨ましい限りです。

北街区完成イメージ図・右側が分譲タワーマンション(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

周辺エリアとの回遊性

南北の都市公園の連続性を高めるために、公園施設を接続するための園路(ひらめきの道)が設置されます。また、JR大阪駅や、グランフロント大阪、新梅田シティ(梅田スカイビル)などの周辺施設にも、デッキで接続されます。うめきたエリア全体が、快適な歩行者のネットワークとなり、ウォーキングも楽しめそうですね。

うめきた2期全体俯瞰イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

スケジュール

・2020年12月 民間宅地着工(着工済)
・2022年5月 公園施設着工(着工済)
・2022年5月 公園着工(着工済)
・2024年春頃 先行まちびらき(一部民間宅地・一部都市公園)
・2027年春頃 公園全体開園
・2027年度  全体まちびらき

南街区建築中写真(2022年11月撮影)
北街区建築中写真(2022年11月撮影)

まとめ

大阪・最後の一等地といわれる「(仮称)うめきた2期地区開発事業」を徹底調査、いかがでしたでしょうか。

2013年春に開業した「グランフロント大阪」の敷地面積を約20,000㎡も上回る、約91,150㎡ものビッグプロジェクト。2024年春の先行まちびらき、2027年春の公園全体開園、そして2027年度の全体まちびらき。完成が待ち遠しいですね。

ちなみに、「うめきた1期地区開発事業」は、「グランフロント大阪」と名付けられましたが、今回の「うめきた2期開発事業」の名称は、どうなるのでしょうか。そして、来年には、モデルルームが公開されると思われる「分譲タワーマンション」。驚きの販売価格となるのでしょうか。

2025年に予定されている「大阪・関西万博」など、大阪の街は、ますます活気にあふれることでしょう。

 

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