皆様こんにちは!
TOANETの大畑です。
神戸海岸通ハーバーフラッツのリフォーム・リノベーション工事についてのご報告です。
今回は建具の設置と塗装・タイル貼りです。
前回ご説明しました通り、床フローリングはナラ(オーク材)を使用していますが、一部の壁面にはタモ(アッシュ材)を利用しています。塗装箇所も色合いが白基調とグレー基調の箇所があり、それぞれの素材の良さが際立つようなデザインとなっています。
塗装まで終わると、かなり完成時の雰囲気がわかります。
目次
建具の材質の特徴
タモ(アッシュ材)を使用した収納個所やドアは、すべて柾目(まさめ)です。
柾目(まさめ)とは、木材の切り方が中心付近から外側へ向けて切ったときに現れる木の断面の表情です。 直線的な木目が特徴です。
ちなみにもう一つの板目は、昔の戸建ての和室の天井によく張られていたうねうねとした木の断面の表情が特徴です。私の祖父の家の和室の天井がまさにこれでした。
建具の設置箇所
洋室の一部壁面とクローゼット扉、トイレとリビング収納には、タモの突板を張っています。また、ダイニングテーブルはタモの集成材を使用しています。
塗装・左官
続いて塗装工事です。
今回利用する塗料はこちら。
どうでしょう?
木目にばっちり合いそうではありませんか?
一般的なクロス貼りの時もそうですが、ボードの上から直接塗装するわけではありません。
塗装ムラがでないよう、職人の方々はパテ処理しながら下準備を行います。
つづいて浴室です。
乾式工法のユニットバスとは異なり、湿式工法の浴室は防水加工をしなければなりません。
こちらが防水加工の様子です。
FRPとは、繊維強化プラスチック(Fiberglass又はFiber Reinforced Plastics)の略称で、ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強されたプラスチックという意味だそうです。船舶にも利用されており、優れた防水性と耐久性があるとのことです。
防水加工後、仕上げはモルタルで左官していきます。
モルタル左官完了!
室内の塗装は白、キッチン背面の壁はアクセントとしてグレーのモルタル左官の2色で仕上げました。仕上がりはこんな感じです。
本物の木を使用していますので、木部にもクリア塗装をしています。
タイル
タイルも白基調ですが、塗装の質感とはまったく異なりますので、十分にその違いを感じていただけると思います。
タイルは接着剤で張り付けていきます。
キッチンのタイル面
洗面室の床タイル
適当に貼ってしまうとおさまりが不細工になります。タイルと目地の寸法を把握し、丁寧な設計をしなければなりません。キッチンの仕上がりはこちら。
今回はここまで
以上、神戸海岸通ハーバーフラッツの改修工事計画④建具と塗装・タイルでした。
いよいよ完成まじかです。おそらく次回が最後の記事になるのではないでしょうか?
ぜひご期待頂ければと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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建築家インタビュー
神戸海岸通ハーバーフラッツのリノベーション計画①計画・解体
神戸海岸通ハーバーフラッツのリノベーション計画②下地工事
神戸海岸通ハーバーフラッツのリノベーション計画③ボードとフローリング
神戸海岸通ハーバーフラッツのリノベーション計画④建具と塗装・タイル
神戸海岸通ハーバーフラッツのリノベーション計画⑤キッチンと造作箇所、完成前の様子
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