新神戸駅前広場再整備計画を徹底調査

みなさまこんにちは！
TOANET株式会社の大畑です。
神戸市は、JR新神戸駅の駅前広場を大阪・関西万博が行われる2025年3月までに改修し、整備したうえで供用を開始します。
そこで、今回は再整備される新神戸駅周辺について、調査しました。
※2022年2月6日時点の情報です。今後変更される場合があります。
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新神戸駅について

JR新神戸駅は1972年に山陽新幹線の新大阪～岡山間の開通と同時に開業。当初は「ひかり」が毎時2本停車するだけでしたが、現在は山陽新幹線の全列車が停車。1985年には地下鉄も開通し、神戸の玄関口として、重要な交通結節点となっています。
ただ、布引の山裾、生田川上に駅が設けられたこともあり、駅前が賑わっているとはいえません。駅前広場は、徒歩でのアクセスがわかりにくく、バス乗り場が点在するなど機能的でない構造になっています。

再整備ポイント

バス乗り場を、2階に集約

現在は1、2階に点在しているバス乗り場を、改札口のある2階に移設して集約。タクシー乗り場とあわせて、2階を公共交通機関の乗降場所とします。路線バスの停留所は、将来的な神戸空港方面へのBRT構想もあることから、連節バスに対応する長さに。このほか、シティーループ、高速バスも発着します。

2階部分にデッキを新設。生田川公園と一体整備

そこで、神戸市では、新神戸駅の駅前広場を再整備し、人と公共交通優先の空間に改造することを決定。「新神戸駅前広場再整備の進め方（案）」をとりまとめました。

2階には駅前広場を横断する歩行者デッキを新設。新幹線改札から駅前広場南側の生田川公園にかけて、一体となるような徒歩空間を整備します。

一般車の乗降場所は2階から1階へと移設を行う。

現在2階にある一般車の乗降場所は1階に移設。2階の駐車場も廃止し、1階のタクシープールの跡地に広い駐車場を設置します。要は、1階と2階で一般車と公共交通を分離したうえで、タクシープールを縮小してバス乗り場を充実させるわけです。

北野、布引の滝へのアクセス改善

駅改札からのアクセスがわかりにくかった観光地への移動をスムーズに行えるようにそれぞれの結節点を整備します。案内サインや高架下空間のリニューアルを含む歩行者動線を改良します。

デザインコンセプト

神戸市は令和4年1月28日、デザインコンセプトや再整備のイメージ等を取りまとめました。

山と街をつなぐ新神戸ハーブガーデン

新神戸駅はフラワーロードの起終点であり、山麓部には布引ハーブ園が隣接しています。北野エリアは多様な文化を取り入れてきた歴史から西洋文化を感じられるハーブと親和性が高いとの考えから、山と街をつなぐ駅前広場にするための象徴として、ハーブをコンセプトに用いることになりました。

生田川公園の再整備

改札口南側の空間では、神戸の街に降り立った人々を出迎える新たなシンボルとして、ハーブの花々が鏡面の屋根、壁に映り込む花のゲートを設置するようです。
初めて訪れる方が、このゲートを起点として周辺の目的地にスムーズに移動できるよう案内機能の拡充を図るようです。

生田川公園までは、デッキを通して行き来できるようになります。新神戸駅や周辺の観光スポットなど周辺施設の前庭空間として、休憩や散策に訪れ、神戸らしさを感じられる空間になるようです。
ハーブを中心に四季を通じて変化する様々な花や緑を植栽するとともに、記念撮影のスポットとしてBE KOBEモニュメント等も設置されます。
生田川公園は桜の名所としても名高い空間です。今ある資源を生かし、回遊性向上による新たなひぎわいを創出します。

まとめ

再整備は2022年度に設計、2023年度に工事着手、2024年度に供用開始予定です。
大阪万博に間に合うタイミングでの供用開始を目指しています。

現時点では、新神戸駅舎の改修は含まれていません。
駅前広場の再整備は、将来的な駅舎改修を見据えて設計されるそうです。
駅前を再整備して歩行しやすい空間にするというアイデアを通して、利用しやすい空間になればと思います。
完成が待ち遠しいですね。

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