【先行まちびらき】グラングリーン大阪を徹底調査!

2024.10.27
アバター画像大畑清一郎

おっと、大畑です。

今回は、2024年9月6日に先行まちびらきとなった「グラングリーン大阪」を徹底調査いたします。うめきた1期地区開発事業「グランフロント大阪」に続く、ビッグプロジェクト。開発面積約91,150㎡。開発エリア内には、約45,000㎡に及ぶ都市公園も含んでいます。街全体の開業については、2027年度を予定していますが、それに先駆け、先行開業した内容をお伝えいたします。*2024年10月27日時点の情報です。今後変更される場合があります。

オープニングセレモニーの様子
三菱地所・報道関係宛て記事「グラングリーン大阪本日9月6日先行まちびらき」より出典

周辺アクセスのおさらい

広域図-1
広域図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

 

■大阪屈指の利便性を備えた立地条件

「グラングリーン大阪」は、JR大阪駅をはじめ、阪急大阪梅田駅、阪神大阪梅田駅、大阪メトロ御堂筋線梅田駅など、7駅13路線が利用可能。また、国内外からの広域アクセス起点となる関西国際空港、大阪国際空港、新大阪駅へのアクセス性も高く、2025年に予定されている大阪万博計画等、国内外からますます注目を集めるエリアへと発展するでしょう。

■広域のハブ拠点となる新駅計画

「グラングリーン大阪」に隣接した地下には、2023年春に、JR西日本の「うめきた(大阪)地下駅」が完成しています。「関空はるか」などが停車し、関西圏の主要鉄道を結ぶターミナル駅となります。又、2031年には、新線「なにわ筋線」が開通を予定しており、なんばエリアからのアクセス性も向上し、関西国際空港への利便性も高まります。さらには、阪急十三駅から新大阪駅へつながるルートも計画されており、関西圏交通網のますますの発展が期待されています。

開発事業の概要

■プロジェクト名称/うめきた2期築開発事業「グラングリーン大阪」

■計画地/大阪駅北大深西地区土地区画整理事業区域内

■地区面積/約91,150㎡(都市公園約45,000㎡含む)

■事業者

・三菱地所株式会社
・大阪ガス都市株式会社
・オリックス不動産株式会社
・関電不動産開発株式会社
・積水ハウス株式会社
・株式会社竹中工務店
・阪急電鉄株式会社
・三菱地所レジデンス株式会社・
・うめきた開発特定目的会社(出資者/株式会社大林組)
・一般社団法人うめきたMMO(うめきた公園指定管理者として、事業者JVが組成)

■プロジェクト全体配置図

うめきた2期エリア配置
うめきた2期エリア配置イメージ図(報道関係宛て記事「(仮称)うめきた2期地区開発事業工事着手」より出典)

開発エリアの中心には、広さ約45,000㎡を誇る「うめきた公園」を配置。公園の北街区と南街区には、賃貸棟や分譲マンションが建設されます。

先行街びらきエリアについて

「グラングリーン大阪」は、オフィス、ホテル、中核機能施設、商業施設、都市公園、住宅を有する複合施設です。先行まちびらきでは、うめきた公園の一部(サウスパークの全面・ノースパークの一部)、北街区賃貸棟のホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」、商業施設「SHOP& RESTAURANTS」、中核機能施設「JAM BASE」がオープンしました。

先行開業範囲
報道関係宛て記事(2024年2月26日)より出典

■サウスパークとノースパーク(一部)

サウスパーク内には、多くの植栽を楽しめる「色彩ガーデン」、ゴルフ場かと思えるほど広々した「芝生広場」、小さな子供たちが喜ぶ「湧水エリア」があります。又、様々なイベントが開催される「屋外型屋根付きイベントスペース(ロートハートスクエアうめきた)」や、うめきた公園の南北をつなぐ「ひらめき道」などがあります。

調査当日、芝生広場については、冬用の芝生への切り替えが行われており、立ち入りが制限されていました。残念でしたが、芝からの心地よい香りが際立っていました。しかし、この広大な空間が、大都市・大阪駅前にあるなんて、本当に贅沢ですね!(写真右奥には、今回先行開業した北館や、建築中の分譲マンション、そしてグランフロント大阪オーナーズタワーが聳えています。)

芝生広場北方向
サウスパーク内芝生広場(2024年10月撮影)

芝生広場に傍らには、小さな子供たちがよろこぶ「湧水ゾーン」が隣接しており、噴水も出ていました。都心のオアシスともいえる憩いの空間です。写真右奥は、グラングリーン大阪の隣接ゾーン「新梅田エリア」に聳えるタワーマンション群です。(左から、「グランドメゾン新梅田タワー」「グランドメゾン新梅田タワーTHE CLUB RESIDENCE」「ローレルタワーサンクタス梅田」です。)

芝生広場隣接湧水ゾーン
サウスパーク内湧水ゾーン(2024年10月撮影)

サウスパークエリア内にある、四季折々のイベントが開催される「ロートハストスクエアうめきた」。大きな屋根の下にイベントスペースがあるので、雨天でも開催することができます。

イベントスペース「ローハストスクエアうめきた」(2024年10月撮影)
デッキからの芝生広場
ひらめきの道からの芝生広場とローハストスクエアうめきた(2024年10月撮影)

調査当日、優雅なダンスが印象的な「HAWAIIAN LIVE!」が開催されていました。ステージの前には多くの観客が集い、ハワイのグッズなどが売られるショップも設置。平和な時間が流れていました。

ステージイベント
調査当日開催されていたイベント「Good Hawaii」(2024年10月撮影)

その他、サウスパーク内には、四季折々の植栽を愉しむことのできる、遊歩道もあるので、緑を感じながらのお散歩にはもってこいです。大都会に自然、本当に気持ちが和みます!

植栽遊歩道2
四季折々の植栽が愉しめる遊歩道(2024年10月撮影)

そして、サウスパーク内には、いくつかの商業施設がオープンしていますが、その中のひとつ「THE  JAKSON GARDDEN」。Celebration Gardenをコンセプトに、大切な人と歓びを分ち合うレストラン。貸切のガーデンウエディングもできるみたいです。素敵ですね!

ジャクソンガーデン 
「THE JAKSON GARDDEN」(2024年10月撮影)

全体の一部分だけが開業しているノースパークには、モニュメント「YUMEMITAI」(ラム・カツィール)が設置されています。インターネットが世界を凌駕するインフラになった現代世界において、インターネットを通じ、現代と未来の人々が夢でつながっていることを表現しているとのことです。

モニュメント 
モニュメント「YUMEMITAI」(ラム・カツィール) (2024年10月撮影)

■北街区賃貸棟(北館)の商業施設

先行開業した北館には、13階から25階部分に308室の客室を設けたホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」が開業しています。客室の他、11階のロビーフロアには、大阪の街や文化からインスピレーションを受けたオールデーダイニングとルーフトップバーが備えられています。また、1階には、うめきた公園に面したカフェも開業していました。

キャノピーヒルトン
ホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」(2024年10月撮影)

北館の1階部分には、ホームセンターのコーナンが、「水と緑をもっと身近に」をコンセプトにした「gardens nmekita by kohnan」をオープンしていました!

ガーデンズコーナン
「gardens nmekita by kohnan」入口(2024年10月撮影)

店内に入ると、溢れる緑、水草がレイアウトされた水槽、世界の熱帯魚も揃っています。とても、わくわくする空間ですので、是非、お立ちより下さい!壁面一杯のグリーンアートが綺麗でした!

ガーデンズ店内フラワー
「gardens nmekita by kohnan」店内(2024年10月撮影) 沢山の緑が癒してくれます!
ガーデンズ店内フラワーアート
「gardens nmekita by kohnan」店内(2024年10月撮影) 壁面一杯のグリーンアートが綺麗です!
ガーデンズ店内トトロ
「gardens nmekita by kohnan」店内(2024年10月撮影) 水槽にトトロがいました!
ガーデンズ店内水槽
「gardens nmekita by kohnan」店内(2024年10月撮影) 熱帯魚も泳いでいました!

北館の2階部分には、カフェ、グルメ、コンビニなど、様々なショップがオープンしています。エスカレーターで2階に上って、まず視界に入るのは、カフェと書籍・文具店が融合した「TULL’S COFFEE/有隣堂」です。広々としたオープンカフェの横に、セレクトにこだわった書籍、文具、雑貨を取りそろえた「有隣堂」があります。

タリーズ
「TULL’S COFFEE/有隣堂」(2024年10月撮影)
タリーズ店内
「TULL’S COFFEE/有隣堂」(2024年10月撮影)

その他にも、多くのグルメやビアレストランが出店しています。訪れる度に、どこに入るか迷いますね。出店しているお店の一部をご紹介します。

■CRAFT BEER BASE leaf

地元うめきたにある醸造所CRAFT BEER BASEから、できたてのクラフトビールを樽生で15種類提供。ビールと相性の良い料理をプロのコーディネーターが提供しています。

■蛸之徹(タコノテツ)

元祖「自分でたこ焼きを焼いて食べるお店」焼くのが苦手な方は、お手伝いしてくれるそうです。

■A dining(~アジアンダイニング)

東南アジアと日本を融合させた創作料理店。日本に居ながらにして、外国を感じられる、洗練された空間です。

■WARAYAKI bistro W

国産ウイスキー、国産ワインの魅力を十二分に堪能できる藁焼きビストロ!鰹を始めとした旬の食材を無農薬の藁で焼き上げ、和牛や地鶏、ブランドポークなどの藁焼きを提供しています。

藁焼き
「WARAYAKI bistro W」(2024年10月撮影) 藁を燃やす炎が印象的です!

開発エリア内の分譲マンションについて

「グラングリーン大阪」には、開発エリア「最北街区」と開発エリア「最南街区」に大規模タワーマンションが建設されます。現在、「最北街区」に「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」が建築中。総戸数484戸、地上46階建て。2026年3月の入居予定です。既に「全戸完売」しており、販売住戸のほとんどが「億ション」。最高価格は、なんと25億円でした。販売当時、かなりの抽選倍率だったようです。すごいですねえ。

※詳細については、添付の調査コラム記事をご覧ください!

グラングリーン大阪THE NORTH RESIDENCE|大阪市北区の新築マンションを調査 – 大阪市北区の新築マンション, 新築マンション調査 – TOANETコラム

分譲マンション
「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」公式HPより
完売御礼
公式HPより

今後、開発エリア「最南街区」には、「グラングリーン大阪THE SOUTH RESIDENCE(仮称)」が建築予定で、2028年7月の竣工予定となっています。地上47階、総戸数600戸程度を予定しているようです。気になる販売価格は「未定」ですが、平均坪単価1,200万円は超えるのではと言われております。既に販売済み「グラングリーン大阪 THE NORTHRESIDENCE」の販売価格が、平均坪単価1,000万円位でしたので、大阪市内で最も高額なタワーマンションになるのは、間違いないでしょう。最高価格は、30億円を超えるのではないでしょうか!?

南街区一部加筆
「グラングリーン大阪THE SOUTH RESIDENCE(仮称)」建設地(GoogleEarthより出典・一部加筆)

全体街びらきに向けての今後の予定

今後の「グラングリーン大阪」における開業予定ですが、「2025年3月21日」に南館のグランドオープンが決定しました。南館については、55店舗からなる商業施設「ショップ&レストラン」や、ホテル「ホテル阪急グランレスバイア大阪」「ウォルドーフ・アストリア大阪」、MICE施設「コングレスクエア グラングリーン大阪」等がオープンします。また、2027年春頃に、うめきた公園後行校区(ノースパークの一部)がオープンし、2027年度に全体まちびらきが予定されています。来年開業する商業施設の中で、気になるテナントをご紹介します。

■Time Out Market Osaka

アジア初出店の大規模フードマーケット。約3,000㎡のスペースに、17のレストランと2つのバー、イベントスペースも備わっているようです。

Time Out Market
報道機関宛て記事より出典

■うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park

温浴施設、プール、フィットネス、飲食店、スパが設けられた健康増進施設です。2015年に開業した「神戸 みなと温泉 蓮」のノウハウを生かしつつ、最先端技術が導入されます。

蓮
報道機関宛て記事より出典

 

■GOKAN PARLOIR

大阪・北浜に本店を構えるパティスリー「五感」の新ブランドです。これまで育んできた国産食材に対する考え方やこだわりの中で、「フルーツ」に焦点を当て、果実や自然の恵みを生かした貸やデザートが展開されます。

五感パーラー
報道機関宛て記事より出典

■Café Kitsune

現在、パリ、ソウル、NYをはじめ世界中に店舗を展開。東京・青山の日本1号店は、2013年にオープン。今回グラングリーン大阪店は、大阪府内初、国内5店舗目になります。店内はもちろん、テイクアウトでもドリンクやフードが楽しめます。

Cafe Kitsune
報道機関宛て記事より出典

■わ美(ワビ)

和食の神髄を伝える「和牛懐石」が堪能できます。日本三大和牛と言われる神戸牛・近江牛の魅力を余すことなく引き出し、季節の移ろいを五感で味わうお料理。店内の設えにも、日本の美が表現されています。

わ美
報道機関宛て記事より出典

まとめ

「グラングーン大阪」先行まちびらきを調査!いかがでしたでしょうか。西日本最大級の都心、大阪駅前に開発された「うめきた公園」。本当に素晴らしく、ゆったりとした気持ちになれる都市公園です。アメリカ合衆国・ニューヨークの「セントラルパーク」に匹敵しますね。今後、グラングーン大阪については、2027年度が全体まちびらきを予定していますが、来年開催される「大阪・関西万博」をはじめ、2031年には、新線「なにわ筋線」開業により、関西国際空港への利便性が向上するなど、ますます関西圏の発展が期待できる状況です。国内はもちろん、多くのインバウンド顧客の来阪、そしてラグジュアリーホテルの順次開業。大阪の街は、首都、東京に負けずとも劣らない都市になることでしょう。

サウスパークから南館方向
サウスパークから南街区賃貸棟を望む(2024年10月撮影)